昨年末あたりからGoogleのコアアップデートがあってから、被弾して大ダメージを食らった方、特に影響の出ていない方、半分くらいで済んだとかいろんな話を聞きます。これに伴って界隈の皆さんは色々と試行錯誤されていることでしょう。
SEO絡みで、企業ドメインが強すぎるとか、サブディレ貸してくれとかそういう声も沢山聞きます。正直言って何が正解かは自分もわかりませんが、結局のところ今も昔も、ユーザーが使いやすくて喜んでもらえるサイトを作りましょうっていう所が大前提にあると思うので、しっかり王道のコンテンツを作っていきましょうって所で着地すると思うんです。
とは言え、無策でサイト構築するにもしてもそれはそれでちょっと無謀ではあると思うんで、一つの案として強いドメインを構築していきながら利益もちゃんと取れるサイト設計をしてみてはどうでしょうか?という一つの提案です。
WordPressのマルチサイト化
コアアップデートから、よく聞くのが「企業ドメインが強い」とか「サブディレクトリでのアフィリエイトサイトの運用」っていう声はよく聞きます。
これですぐに気づいたのが、1つは強いドメインを作ること、所謂ドメインパワーってやつを上げる事で、これの策は何年も前からありますよね。被リンクだとか運用年数だとか、ここでは全部には触れませんけどドメインパワーを上げる施策をしていく必要がありますよね。(昔からそうだけどw)
もう一つがサブディレクトリでのサイト運営って話ですが、知らない方、忘れてる方が多いのかな?WordPressはマルチサイト化ってのができるんですよ。
マルチサイト化とは?
WordPressのマルチサイト化というのは、1つのWordPress本体に複数のサイトを構築する方法で、データベースも一つあればいくらでもサイトを増やせます。WordPressのマルチサイト化を使う場合、「サブドメイン」方式と「サブディレクトリ」方式を選ぶことが出来ます。
https://test.com
このようなドメインのサイトがあったとして、
サブドメイン方式
https://sub.test.com
サブディレクトリ方式
https://test.com/sub
このように、二つの形式を選ぶことができます。
両者どちらでも良いですが、基本的な考え方としてサブドメインで運用する場合は完全に別のコンテンツとして作ることが多く、サブディレクトリ形式の場合は、続いてるURLになるのでそのドメインの下層ページ、つまり同じサイトの延長線上にあるサイトという認識になります。
一般的にはこういう分け方ですがマルチサイト化ではサブディレクトリ形式で別のWordPressサイトを構築できるので、同じサイト内で完全に別のアプローチが取れるということになります。
WPマルチサイトのメインをポータル化する
マルチサイト化する話はWordPressを使い倒している方なら知っている方も多いとは思いますが、考え方としてマルチサイト化すればたくさんのサイトを一元管理できるという所までで止まっている方は多いと思うんです。
「企業のサブディレ貸してくれ」そんな声を聴いたときに、すぐに気づいたのは自分の強ドメインを使ってこれをマルチサイト化して使えば良いだけじゃんと。
新規で作っていくにしても、メインのドメインを強化するのに独自コンテンツを作っていきながらセオリー通りに強いサイトを構築していきつつ、マルチサイトで超特化サイトを量産していく訳です。
そして、多くの方はマルチサイトを使って別々の切り離されたサイトを作っていくだけだと思っているかもしれませんが、そうではなくメインサイトをポータルサイト化(一部アンテナ化)みたいな考えで、これを基軸にして大規模サイトを構築していくようにしたら強力なサイトが作れるのではないでしょうか?という案です。
結局のところ骨組みだけで売り上げが立つわけでもなく、入れ込んでいくコンテンツ次第と言えばそれまででですが、個別にWordPressをインストールしてバラバラに作っていくのも大変だと思います。特に初心者の方はサイト1個立ち上げるだけでもしんどいかもしれません。
この骨組みを先に作ってしまえば、フレームワークになるのでメインのコンテンツを入れて行くのは通常のWordPressの更新作業ですし、超特化サイトを作るにも管理パネルからすぐに追加出来て新しいサイトを構築できるので作業工数は格段に下がります。
そして、メインサイトをポータル化することで、いままで別々に作っていた超特化サイトが束になり相互でドメインを強化していくような構造になります。
これが、Googleから必ずしも評価されるかについては一概には断言できませんし、何度も言いますが中に入れるコンテンツ次第でもあります。
ただ、考え方と作業効率を考えた時に有効な手段になるような気がします。
メインサイトをポータル化するときの問題点
WordPressをマルチサイト化して、メインサイトをポータル化するにしても、別々のサイトをつなげていくのでカスタマイズが必要になります。
上記のようにメインサイトとマルチ化した時の子サイトを連携させる必要があります。
連携するための便利プラグイン
この連携については、私の場合は自分専用にこの目的に合わせたプラグインを作成しています。
これで、情報を登録したら固定ページにショートコードを張るだけでメインサイトと子サイトを連携させることができるので簡単です。
マルチサイト化するとサイト管理が捗る
WordPressをマルチサイト化すると管理が面が少し変わります。
マルチサイト化したダッシュボードでは、以下の画像のように最初にどのサイトを編集するか選ぶようになります。
この画面から新しいサイトをいくらでも追加できるようになります。
子サイトを構築するときのコツ
WordPressのマルチサイト化でサイトを量産する場合、注意しないといけない点がいくつかあります。
ある程度決まったフォーマットで作る
まず、マルチサイトは1つのWordPress本体と1つのデータベースで構築します。そうするとあまり複雑すぎる構造にすると諸所の設定がバッティングしてしまうことが起きます。
それを防ぐにはある程度決まったルールに則り構築していくと設定がバッティングして不具合を起こすということは減ります。
巨大サイト群には向かない
マルチサイトは1つのデータベースで作っていくので、元から大規模なサイトを複数まとめるためにマルチサイト化するのは不向きです。セオリーとしてはメインとなるテーマがあって子サイトで特化した物を作るような場合に有効です。
例えば、「アウトドア」という大きいテーマ、ジャンルでサイトを構築するときに、メインサイトではアウトドア全般について書いていき、子サイトでテントの使い方に特化したサイトや固有のアイテムに特化したサイトを作るという具合に活用する場合に有効です。
これを考慮しつつ、アフィリエイト広告サイトという大枠で考えた時に、案件ごとの超特化サイト群を作るというのは理にかなっているという事です。
例えば、あなたがメインで作っているサイトがあったとしてそのブログで紹介しるにはジャンルが合わないという時でも良さそうな広告を見つけることがあると思います。
そうした場合に、相性を考える必要なく、すぐに広告特化のサイト構築に着手できるというのは戦略の幅も広がり収益アップにもつながると思います。
2つ目、3つ目のブログとしてこういうメディアを一つ持っておくというのはいかがでしょうか。
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